裏側(読み)うらがわ

精選版 日本国語大辞典 「裏側」の意味・読み・例文・類語

うら‐がわ ‥がは【裏側】

〘名〙
① 物の裏の方。また、建物などのうしろの方。⇔表側
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一〇「パナマの横ッ腹をぽかりと張り付けると〈略〉此度拳骨を裏側へ入れてうんと突ッ張ると」
表面には現われない内部の方。物事裏面部分。⇔表側
趣味遺伝(1906)〈夏目漱石〉二「諷語(ふうご)は〈略〉表面の意味が強ければ強い程、裏側の含蓄も漸く深くなる」

うらっ‐かわ ‥かは【裏側】

〘名〙 「うらがわ(裏側)」の変化した語。
※今年竹(1919‐27)〈里見弴茜雲「間もなく同じ気持の裏っ側(カハ)へも抜け出すことが出来た」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「裏側」の意味・読み・例文・類語

うら‐がわ〔‐がは〕【裏側】

裏のほう。また、裏面。「山脈裏側」「事態裏側が見えてきた」⇔表側
[類語]裏手裏面背後背面後ろ搦め手

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