精選版 日本国語大辞典 「抉・刳」の意味・読み・例文・類語
えぐり ゑぐり【抉・刳】
〘名〙 (動詞「えぐる(抉)」の連用形の名詞化)
① 刃物などを物に突き刺して回すこと。また、突き刺してその部分をくりぬくこと。
※浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)二「長刀〈略〉、ぐっと通して一ゑぐり」
② 真実をついて、人を感心させるような、鋭い表現。
④ 相手を鋭く追及したり、心を探ったりすること。
えぐ・れる ゑぐれる【抉・刳】
〘自ラ下一〙 ゑぐ・る 〘自ラ下二〙 物の表面などに、無理にくりぬいたような穴があく。
※俳諧・江戸新八百韻(1756)「南無阿彌陀仏縁あらば又〈米仲〉 二三間ゑくれて戻る礒の浪〈龍眠〉」
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