日本大百科全書(ニッポニカ) 「扶桑(町)」の意味・わかりやすい解説
扶桑(町)
ふそう
愛知県北西部、丹羽郡(にわぐん)にある町。木曽(きそ)川南岸、犬山扇状地の一角に位置する。1952年(昭和27)町制施行。名古屋鉄道犬山線、国道41号が通じ名古屋市のベッドタウンの一つ。明治・大正時代から昭和初期は県の養蚕地帯の一翼を担っていたが、養蚕の衰微とともにダイコン、ゴボウなどの根菜類の栽培へと変化した。守口大根(もりぐちだいこん)が特産である。町指定無形文化財の「端折傘(つまおりがさ)」は山那(やまな)の尾関家が慶長(けいちょう)年間(1596~1615)につくり始めたもので、その技法を今も伝えている。面積11.19平方キロメートル、人口3万4133(2020)。
[伊藤郷平]
『『扶桑町史』(1998・扶桑町)』
[補完資料] |