打被・打覆(読み)うちおおい

精選版 日本国語大辞典 「打被・打覆」の意味・読み・例文・類語

うち‐おおい ‥おほひ【打被・打覆】

〘名〙
① 仮に作った屋根。上を覆っただけの簡単な屋根。
方丈記(1212)「うちおほひを葺(ふ)きて」
② 死んでから入棺までの間、死者にかぶせておく生前の着物多くは襟と裾とを逆にする。葬列では棺にかぶせて墓まで持って行く例もある。転じて棺を包む白布。うちおい。〔日葡辞書(1603‐04)〕

うち‐おお・う ‥おほふ【打被・打覆】

〘他ハ四〙 (「うち」は接頭語) 上にかぶせる。ひょいと上にかける。つつみ含む。
落窪(10C後)四「幣袋(ぬさぶくろ)、中に扇百入れてうちおほひ給へり」

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