打弛(読み)うちたゆむ

精選版 日本国語大辞典 「打弛」の意味・読み・例文・類語

うち‐たゆ・む【打弛】

[1] 〘自マ四〙 (「うち」は接頭語)
① 油断する。すっかり気がゆるむ。
落窪(10C後)一「今宵雨降ればよもおはせじとて、うちたゆみて臥(ふ)したり」
② 退屈する。
たまきはる(1219)「かひおほひ、いしなどり、乱碁(らんご)など〈略〉さぶらふ人も、かつはうちたゆまざらんためなるべし」
[2] 〘他マ下二〙 (「うち」は接頭語) 油断させる。
源氏(1001‐14頃)夕霧「さまざまに情を見え奉る名残なくうちたゆめ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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