打ち入る(読み)ウチイル

デジタル大辞泉 「打ち入る」の意味・読み・例文・類語

うち‐い・る【打ち入る】

[動ラ四]
勢いよく中に入る。
「庭に―・り縁のきはに寄り給ひて」〈義経記・二〉
物事に熱中する。心を打ち込む。
「明け暮れ碁に―・りて」〈浮・織留・二〉
[動ラ下二]
ひょいと入れる。無造作に収める。
「三寸ばかりなる人、…手に―・れて家へ持ちて来ぬ」〈竹取
ばくちなどに財産金品をつぎ込む。入れあげる。
「ばくちの負け極まりて、残りなく―・れんとせんに合ひては、打つべからず」〈徒然・一二六〉
勢いよく馬を乗り入れる。
「武者一騎、沖なる舟に目をかけて、海へざっと―・れ」〈平家・九〉
軍勢をまとめて引き上げる。退却させる。
「人数ヲ―・ルル」〈日葡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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