精選版 日本国語大辞典 「才覚・才学」の意味・読み・例文・類語
さい‐かく【才覚・才学】
〘名〙 (「さいがく」とも)
① 才知と学問。学問。学識。
※源氏(1001‐14頃)絵合「すこしも、さえなどつきぬべくや御覧じけむ、院の、のたまはせしやう、さいかくといふもの、世に、いと重くする物なればにやあらむ」 〔後漢書‐応泰伝〕
※発心集(1216頃か)一「都(すべ)て左様の才覚(サイカク)の者には非ず」
※徒然草(1331頃)一〇二「又五郎男(をのこ)を師とする外の才覚候はじ」
③ (━する) 苦心、工夫して金、物品などを求めること。くめんすること。やりくり算段。
※虎明本狂言・鱸庖丁(室町末‐近世初)「爰(ここ)かしこ才覚仕て、淀一番の鯉をもとめて」
※浮世草子・世間胸算用(1692)二「左りの手に握るといふ海馬をさいかくするやら」
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