才弾(読み)さいはじける

精選版 日本国語大辞典 「才弾」の意味・読み・例文・類語

さい‐はじ・ける【才弾】

〘自カ下一〙
① 出しゃばって余計なことをする。
※雑俳・柳多留‐六(1771)「五六寸お針の留守にさいはじけ」
小利口でなまいきにふるまう。こましゃくれる。
滑稽本・仁勢物語通補抄(1784)「小娘のいとさゐはじけたるを」
③ 利発にふるまう。利口なようすが現われる。
※諷誡京わらんべ(1886)〈坪内逍遙〉一「主人の殿正夫ぬしは、〈略〉頗る怜悧(サイハヂ)けてましますのみか」

さい‐はじけ【才弾】

〘名〙 (形動)
① 出しゃばって余計なことをすること。小利口でなまいきであること。また、そのさま。または、その人。
※滑稽本・旅眼石(1802)「少女の才はじけなるが、いかがしけん
② かしこいこと。利発であること。また、そのさま。才発
咄本・初登(1780)序「居ながら噺す口くるま、さいさきよしの才はじけ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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