手荷物【てにもつ】
旅行に必要な物品で,携帯手荷物と託送手荷物がある。鉄道,船,航空機などそれぞれに手荷物の規定があるが,JRでは携帯手荷物を手回り品と呼び,普通乗車券の場合1人2個まで,合計20kg以下であれば無料で持ち込めるほか,小動物など有料で持ち込めるものがある。なお,国鉄時代には託送手荷物(チッキ)の制度があったが,1986年廃止された。航空機では,一部路線を除いて機内持込みを含め1人3個,15kg以下は無料,小動物は機内持込みはできず,有料となっている。
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て‐にもつ【手荷物】
〘名〙
① 持ち運びできるくらいの荷物。身の回りの荷物。手回り品。
※別れ霜(1892)〈樋口一葉〉二「無念の涙を手荷物にして」
②
旅客が旅行に必要な手回り品として携帯する物品。携帯手荷物と託送手荷物とに区別される。
※内地雑居未来之夢(1886)〈
坪内逍遙〉七「おのれはちと計の手荷物
(テニモツ)あるのみ。さる大なる
行李とてはなし」
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手荷物
てにもつ
旅客が旅行に必要なものとして携行する物品。鉄道利用の際に列車内に持ち込む「鉄道手荷物」と、航空機利用の際の「航空手荷物」に大別される。
[編集部]
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デジタル大辞泉
「手荷物」の意味・読み・例文・類語
て‐にもつ【手荷物】
1 手回りの荷物。特に、旅客が自分で持ち運ぶ荷物。「手荷物一時預り所」
2 旅客が運輸機関に発駅から着駅まで輸送を委託する荷物。託送荷物。チッキ。
[類語]貨物・荷物・荷・小荷物・小包・積み荷
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世界大百科事典内の手荷物の言及
【鉄道荷物】より
…鉄道により輸送される少量物品をいい,日本国有鉄道では手荷物,小荷物,新聞・雑誌,郵便物を取り扱ってきた。手荷物とは,旅客の旅行に必要な物品で車内に持ちこめないものを託送するもので,乗車券を呈示することにより一般の小荷物より割安な運賃となっており,旅客とほぼ同時期に到着するものであった。…
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