所原村(読み)ところばらむら

日本歴史地名大系 「所原村」の解説

所原村
ところばらむら

[現在地名]出雲市所原町

神戸かんど川と小野おの川の合流点一帯にあり、北東朝山あさやま村、西は乙立おつたち村。「出雲国風土記鈔」に「処原の中に神所あり」と記され、のち神所原かみところばら村と称したが、略して所原村となったという。慶長四年(一五九九)と推定される市川元栄所領注文(閥閲録)に「所原村三百七拾五石弐斗七升六合、同所御再検ニ四百九拾石弐斗六升弐合」とみえる。寛永二年(一六二五)の所原村御検地帳では田方二八町四反余・高三九〇石余とある。元禄十年出雲国郷帳では高九六二石余、寛文四年(一六六四)の本田高八二四石余・新田高四九石余。「雲陽大数録」では高四八〇石。宝暦四年(一七五四)の神門郡南方万指出帳(比布智神社文書)では東西二八町・南北一里半、田二五町・畑三五町、家数二一一・人数九九七、牛一二七・馬八、大工三・木挽四・桶屋一・鍛冶屋一・綿打二・石切六、猟師鉄砲八・威鉄砲一六、楮三千三八株・炭釜二、高瀬船一二と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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