戸締・戸〆(読み)とじめ

精選版 日本国語大辞典 「戸締・戸〆」の意味・読み・例文・類語

と‐じめ【戸締・戸〆】

〘名〙
① 戸を締めること。
江戸時代刑罰一つ。門を貫(ぬき)で筋違いに釘打ちするもの。庶民軽犯罪に科せられる刑罰であるが、農民の場合は農業ができないため、原則として適用されなかった。必要やむを得ない場合、裏口からの出入りは許された。
御触書寛保集成‐二二・享保三年(1718)一〇月「家主は急度過料出させ、戸〆可申付候、且又家居之儀も遂吟味」

と‐じまり【戸締・戸〆】

〘名〙 家の戸や門をしめ、錠などをかけること。
人情本春色辰巳園(1833‐35)四「日もくれければ〈略〉内義(かみさん)は戸〆(トジマリ)をなし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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