戸田(市)(読み)とだ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「戸田(市)」の意味・わかりやすい解説

戸田(市)
とだ

埼玉県南東部にある市。1966年(昭和41)市制施行。市の南部荒川を挟んで東京都と相対する。荒川の沖積低地に位置し、自然堤防と後背湿地とからなる。長い間鉄道は通っていなかったが、1985年(昭和60)JR埼京線が通り、東部を国道17号、西部を新大宮バイパスが通る。1992年(平成4)東京外環自動車道、1998年首都高速埼玉5号線が開通、美女木ジャンクションで接続している。江戸時代、中山道(なかせんどう)の戸田の渡しのあった所。近年、出版、印刷、機械などの工場や倉庫が増加し、また住宅の進出も著しく、人口が急増している。荒川北岸の県営戸田公園内には静水のボートコースがある。1940年(昭和15)に完成したもので、1964年の第18回オリンピック東京大会のボート競技場になった。面積18.19平方キロメートル、人口14万0899(2020)。

[中山正民]

『『戸田市史』全8巻(1981~1987・戸田市)』『『戸田市史年表』(1991・戸田市)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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