戸王子跡(読み)うまやどおうじあと

日本歴史地名大系 「戸王子跡」の解説

戸王子跡
うまやどおうじあと

[現在地名]泉南市信達大苗代

旧紀州街道(熊野街道)から北方北野きたのへ向かう脇道を入った地にある。熊野九十九王子の一。府指定史跡。建仁元年(一二〇一)の「後鳥羽院熊野御幸記」一〇月七日の記事に「先参厩戸王子」とみえ井王子(樫井王子、跡地は現泉佐野市)参詣、白拍子などの舞、相撲などを奉納ののち当王子に参り、信達しんだち宿厩戸御所に入っている。また承元四年(一二一〇)修明門院熊野詣の際も後鳥羽院一行と同様に当王子に参詣、のち宿に入っている(民経記所収「四辻殿御記」同年四月二三日条)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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