成宗[元](読み)せいそう[げん](英語表記)Cheng-zong; Ch`êng-tsung

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「成宗[元]」の意味・わかりやすい解説

成宗[元]
せいそう[げん]
Cheng-zong; Ch`êng-tsung

[生]至元2(1265)
[没]大徳11(1307)
中国,元の第2代皇帝 (在位 1294~1307) 。名はテムル (鉄木耳) 。諡は欽明広孝皇帝。フビライ・ハンの子チンキム (真金) の子。至元 30 (1293) 年皇太子となり,フビライ・ハン治世余光を受け,また宰相ハラハスン (哈剌哈孫)らの補佐を得て,大きな内乱,外征もなく,内政は安定。軍事上も元朝の強敵ハイドゥ (海都)負傷死没し,三十余年にわたる反乱も大徳7 (1303) 年終結し,西方諸ハン国の反元朝連合がくずれ,平和が訪れた。

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