懸鉤(読み)けんこう

精選版 日本国語大辞典 「懸鉤」の意味・読み・例文・類語

けん‐こう【懸鉤】

〘名〙 和歌などを評するとき、佳作しるしとして、その頭にかぎ印を加えること。また、問いかけの手紙回状などに、承諾したしるしとして、かぎ印を付けること。加点引墨(ひきずみ)
山槐記‐長寛三年(1165)正月二二日「同日功過定、予懸鈎於表紙文」

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普及版 字通 「懸鉤」の読み・字形・画数・意味

【懸鉤】けんこう

欠けた月。

字通「懸」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の懸鉤の言及

【異常分娩】より

骨盤位
[双胎分娩delivery of twins]
 通常,胎児は1人の場合よりも小さいので分娩は軽い。しかし子宮が過大なために微弱陣痛になったり,2人の胎児が互いに引っかかって(懸鉤(けんこう)interlockingという),分娩障害を起こす頻度も高いので注意が必要である。双子
[前期破水premature rupture of the membranes]
 陣痛が始まる前に破水が起こった場合をいう。…

【多胎】より

… 分娩時には,子宮の過伸展により微弱陣痛や遷延分娩を起こしやすい。また,まれにではあるが,骨盤内で胎児どうしがからまりあって懸鉤(けんこう)と呼ばれる状態になり,分娩が停止することもある。一般に第1児(最初に娩出される児)の予後は第2児以降に比してよい。…

※「懸鉤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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