惣宗寺(読み)そうしゆうじ

日本歴史地名大系 「惣宗寺」の解説

惣宗寺
そうしゆうじ

[現在地名]佐野市金井上町

佐野川左岸に位置する。天台宗で春日岡山転法輪院と号し、本尊釈迦如来開山は宥尊。天慶七年(九四四)藤原秀郷が開基となり平将門討伐祈願のため春日岡かすがおかに建立したと伝える。朝廷より「春日岡山惣宗寺」の扁額を賜ったが、保元・平治の乱の時に焼失したという。「下野国誌」には永仁年中(一二九三―九九)俊海によって再興され、伏見天皇の勅願寺として転法輪院の号を賜ったとある。応永一八年(一四一一)の許可印信(叡山文庫)に「阿曾郡春日山惣宗寺」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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