悪作(読み)あくさく

精選版 日本国語大辞典 「悪作」の意味・読み・例文・類語

あく‐さく【悪作】

〘名〙
農作物出来が非常に悪いこと。凶作
※日本読本(1887)〈新保磐次〉六「仁徳天皇御代に悪作打ち続きたることありしが
② へたな作品
※春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉をかし「仏の騎士爵ヅープレッシスは『ピザロー』といふ悪作(アクサク)をもて名を知られたるのみ」

あく‐さ【悪作】

〘名〙 仏語
① (duṣ-kṛta の意訳。突吉羅と音訳する) 五篇七聚の一つ。悪い行為身体によるものをいい、口による「悪説」とともに、最も軽い罪とされる。
日葡辞書(1603‐04)「Acusa(アクサ)〈訳〉悪事」 〔行事鈔‐中・一〕
② かつて行なった行為に対する後悔。悔(け)。おさ。〔倶舎論‐四〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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