20世紀日本人名事典 「恩地 孝四郎」の解説
恩地 孝四郎
オンチ コウシロウ
- 生年
- 明治24(1891)年7月2日
- 没年
- 昭和30(1955)年6月3日
- 出生地
- 東京府淀橋(現・東京都新宿区)
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校(現・東京芸術大学)西洋画科〔大正3年〕中退
- 経歴
- 竹久夢二に私淑。大正3年美校の友人らと詩と版画の雑誌「月映(つくばえ)」を創刊。7年日本創作版画協会会員となる。昭和2〜4年帝展出品。6年日本版画協会創立により同展と国画会に出品。11年国画会版画部部員。戦後28年日本アブストラクト・アート・クラブを結成。抽象的版画を中心に制作、また製本、装幀を得意とした。戦後の代表作品に「リリック」連作、「フォルム」連作などがあり、サンパウロビエンナーレなど国際版画展にも出品し好評を得た。装幀の著名なものに「月に吠える」「打情小曲集」などがあり、著書に「本の美術」「日本の現代版画」「恩地孝四郎・装本の業」、詩集「季節標」「蟲・魚・介」、童話歌劇集「ゆめ」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報