怪しうはあらず(読み)ケシュウハアラズ

デジタル大辞泉 「怪しうはあらず」の意味・読み・例文・類語

しうはあら◦ず

容姿や気だてがそれほど悪くない。たいして劣っていない。
「―◦ず、かたち心ばせなど侍るなり」〈若紫
芸などがつたなくない。
「―◦ずなりゆくは、このわたりにておのづから物にあはするなりけり」〈紅梅
容態が悪くない。
「ここには、―◦ず見え給ふを」〈・若菜下〉
差し支えはない。
彼搦からめよと、―◦じ、と云ひて、皆ながら走り懸りて」〈今昔・二三・一六

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android