思回(読み)おもいまわす

精選版 日本国語大辞典 「思回」の意味・読み・例文・類語

おもい‐まわ・す おもひまはす【思回】

〘他サ四〙
① あれこれと思案する。思い巡らす。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「女おもひまはして、片田舎子どもなどありければ」
② 昔のことを回想する。
※あやしやな(1889)〈幸田露伴〉七「思ひまはせば七年前、あの伯爵めに吾が娘くいッくりいは無理無体、遁る方なく一生恥辱を負はせられたれば」

おぼし‐まわ・す ‥まはす【思回】

〘他サ四〙 (「おもいまわす(思回)」の尊敬語) あれこれと思案なさる。思い巡らされる。
源氏(1001‐14頃)行幸「このひめ君の御こと、中将のうれへにやとおぼしまはすに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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