志免(読み)しめ

改訂新版 世界大百科事典 「志免」の意味・わかりやすい解説

志免[町] (しめ)

福岡県西部,糟屋(かすや)郡の町。人口4万3564(2010)。福岡平野東部に位置し,中央部を北西流する宇美川に沿って沖積地が開ける。1889年海軍炭鉱が開発されて以来炭鉱町として急速に発展し,1939年に町制を施行した。しかし第2次大戦後,海軍から国鉄に移管された志免炭鉱が64年に閉山となり,巨大なボタ山群,鉱害,そして多数の離職者の住む炭住街が残された。その後福岡市の東に隣接する立地条件を生かしてベッドタウンとして発展し,一時急減した人口も増加に転じた。工業も盛んで,100余の中小工場が進出している。東部台地上に七夕池古墳(史)がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報