御髭の塵を払う(読み)オヒゲノチリヲハラウ

デジタル大辞泉 「御髭の塵を払う」の意味・読み・例文・類語

御髭おひげちりはら・う

《宋の参政丁謂ていいが、宰相寇準こうじゅんの髭が吸い物で汚れたのを拭いたという「宋史寇準伝の故事から》高貴の人や権力のある者にこびへつらう。おべっかを使う。

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精選版 日本国語大辞典 「御髭の塵を払う」の意味・読み・例文・類語

おひげ【御髭】 の 塵(ちり)を=払(はら)う[=取(と)る]

(宋の丁謂(ていい)が宰相の寇準(こうじゅん)の髭が吸物で汚れたのを拭いて、たしなめられたという「十八史略」にみえる故事から) 目上の人にこびへつらう。おべっかを使う。
※禅林金詩集抄(1450‐1550)下「一向世間へ出て人の御ひげの塵をはらうてこそ居るべけれ」

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