御随身(読み)みずいじん

精選版 日本国語大辞典 「御随身」の意味・読み・例文・類語

み‐ずいじん【御随身】

〘名〙 (「み」は接頭語) 貴人を敬って、その随身をいう語。上皇や、摂政・関白・大臣・大将・納言・参議などの外出の時に、弓矢を持って警衛する近衛府の官人をいう。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「中将少将の御ずい身には一疋づつ給はす」

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世界大百科事典(旧版)内の御随身の言及

【院司】より

… 院司の構成にはかなり変遷があるが,《西宮記》《拾芥抄》《名目抄》その他の記録により,平安・鎌倉時代の院司を概括すると,二十数種に及ぶ。それを性格・機能のうえから分類すると,(1)院中の諸事を統轄処理するもの=別当・判官代・主典代,(2)上皇の側近に侍し身辺の雑事に奉仕するもの=殿上人・蔵人・非蔵人,(3)各種の職務を分掌するもの=別納(べちのう)所・主殿(とのも)所・掃部(かもん)所・薬殿・仕所・召次所・御服所・細工所・御厨子(みずし)所・進物所・御厩・文殿(ふどの)など,(4)上皇の身辺および御所の警固に当たるもの=御随身所・武者所・北面・西面などに整理できる。まず(1)は院司の中核で,(1),もしくは(1)(2)に限って院司と称した例も多い。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」