御蝦蛄(読み)オシャコ

デジタル大辞泉 「御蝦蛄」の意味・読み・例文・類語

お‐しゃこ【××蛄】

江戸末期から明治にかけての庶民女性髪形の一。おばこ結びに似て、左右の輪の穴に横にかんざしを挿す。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御蝦蛄」の意味・読み・例文・類語

お‐しゃこ【御蝦蛄】

〘名〙 (「お」は接頭語) 近世末期から明治にかけての女性の髪の結い方の一つ。うしろから髪の毛の全体を集めて前の方に丸く曲げ、左右に割って、その輪の穴に、横に簪(かんざし)をさしたもの。髷(まげ)の形が食用蝦蛄(しゃこ)に似ているところから名付けられた。
落語化物(1896)〈四代目橘屋円喬〉「三ツ輪だのお蝦蛄(シャコ)だの〈略〉、様々な頭に化ける」

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