精選版 日本国語大辞典 「御福蜈蚣」の意味・読み・例文・類語
おふく‐むかで【御福蜈蚣】
〘名〙 中世以来、授福の神として信仰された京都の鞍馬寺の初寅参りの時、参詣人が守り札(ふだ)、福掻き、燧石(ひうちいし)などとともに買い求めた蜈蚣。蜈蚣は毘沙門天(多聞天)の使者とする習俗による。後世は、蜈蚣を小判形につくった百足小判(むかでこばん)が売られた。おふく。
※俳諧・年浪草(1783)春「初寅〈略〉又売二生蜈蚣一是謂二御福蜈蚣一」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報