御母板倉御厨(読み)おもいたぐらのみくりや

日本歴史地名大系 「御母板倉御厨」の解説

御母板倉御厨
おもいたぐらのみくりや

伊勢二宮領。尾張国神名帳は中島郡の御母天神(御裳神社と伝える)をあげている。「寛文覚書」の中島郡板倉村はその遺称か。「神鳳鈔」に「二宮御母板倉御厨五十丁」とある。二所太神宮領注進状写(皇太神宮建久已下古文書)には、

<資料は省略されています>

とあり、当御厨は、永久元年(一一一三)以前に成立した「往古神領」ではあるが、当時すでに国司に収公され、伊勢神宮には上分が納められていなかった。外宮神領注進状写(外宮神領目録)には「御母板倉御厨上分御籾五石料田二丁、口入料二石」とあり、籾五石が伊勢二宮に上納され、給主得分が二石とされていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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