粟田島(読み)あわたじま

日本歴史地名大系 「粟田島」の解説

粟田島
あわたじま

康永二年(一三四三)一二月二六日付足利尊氏袖判下文(色部文書)によれば、勲功の賞として三浦道祐に給付された所領のうちに、越前国粟田島の名がみえる。次いで豊原寺縁起に、粟田島地頭職が南北朝争乱で戦功のあった豊原とよはら寺に付与されたとあるが確証はない。「当国御陳之次第」(金沢市立図書館蔵)では、文明一三年(一四八一)八月一七日に「粟田嶋落去候テ、国中無事之由」とあり、朝倉孝景が越前を平定する過程で、最後まで抵抗した敵方の拠点となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android