御楽(読み)オタノ

デジタル大辞泉 「御楽」の意味・読み・例文・類語

お‐たの【御楽】

江戸女性語》「おたのしみ」の略。
「へん、―だの。ほんにあきれもしねえ」〈滑・浮世風呂・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御楽」の意味・読み・例文・類語

お‐たの【御楽】

〘名〙 (江戸の女性語) 「おたのしみ(御楽)」の略。
洒落本・大門雛形(1789‐1801)三「やりて部(べ)やのむかふで、わりィたァおたのなすぢだの」
※滑稽本・人心覗機関(1814)下「およしさん、一昨日(をとてへ)はお楽(タノ)だっけネ」

お‐たのしみ【御楽】

〘名〙 (「お」は接頭語) 「楽しみ」を敬い、また丁寧にいう語。男女の仲のよいのをひやかしていうことが多い。おたの。
※洒落本・通言総籬(1787)一「此ごろのはやりは扇屋のきかふさん、丁子やがはてな、ぶしやれまいぞ、おたのしみざんす」

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