御冠船踊(読み)おかんせんおどり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「御冠船踊」の意味・わかりやすい解説

御冠船踊
おかんせんおどり

琉球(りゅうきゅう)王朝時代に中国皇帝の使者として来琉した冊封使(さくほうし)一行を歓待するために、首里城内の特設舞台で催された芸能。1404年(応永11)から1866年(慶応2)の間に22回演じられている。1543年(天文12)以前のものは文献がなくて不明であるが、それ以降は冊封使のまとめた『使録』にみられ、当時のようすが把握できる。古いころは小童による群舞形式が多く、組踊(くみおどり)や端踊(はおどり)が加わったのは1719年(享保4)以降で、玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)が踊奉行(ぶぎょう)になってからである。

[當間一郎]

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世界大百科事典(旧版)内の御冠船踊の言及

【沖縄[県]】より

…面積=2266.04km2(全国44位)人口(1995)=127万3440人(全国32位)人口密度(1995)=562人/km2(全国10位)市町村(1997.4)=10市16町27村県庁所在地=那覇市(人口=30万1890人)県花=デイゴ 県木=リュウキュウマツ 県鳥=ノグチゲラ日本の最南西に位置し,沖縄島(本島)ほか160の島々からなる島嶼(とうしよ)県で,そのうち40島が有人島,他は無人島である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」