御三(読み)オサン

デジタル大辞泉 「御三」の意味・読み・例文・類語

お‐さん【御三/×爨】

台所で働く下女通称おさんどん
「台所にては―が器物洗う音ばかりして」〈露伴五重塔
台所仕事。おさんどん。
「―もする、お針もする」〈蘆花思出の記
[補説]貴族屋敷奥向き「御三の間」の略から、また、かまどをいう「御爨」に掛けたしゃれから、などの説がある。
[類語]女中お手伝いさんメード家政婦派出婦ねえや婆やハウスキーパーおさんどん仲働き仲居御殿女中侍女

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例