デジタル大辞泉
「得たり」の意味・読み・例文・類語
え‐たり【得たり】
[連語]《動詞「う(得)」の連用形+完了の助動詞「たり」。感動詞的に用いる》事がうまく運んだときや、事をうまくしとげたときに発する語。しめた。うまくいった。
「統一もなき無趣味の三十一文字となし自ら―とする事初心の弊なり」〈子規・墨汁一滴〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
え‐たり【得たり】
〘感動〙 (
多く「と」を伴って用いる)
物事が
自分の思う
通りにうまくいったと思われるときに発することば。しめた。
※大観本謡曲・巴(室町末)「すこし恐るる
気色なれば、敵は得たりと、切ってかかれば」
※
読本・
椿説弓張月(1807‐11)後「渦丸〈略〉流るる
鮮血(ちしほ)もろともに、一声叫びて倒るるを、朝稚
(ともわか)得たりと刀をもて」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報