徐・従容（読み）おもふる

精選版 日本国語大辞典

おもふる【徐・従容】

〘形動〙 (「おもぶる」とも) もの静かなさま。ゆったりしたさま。おもむろ。

※書紀（720）神代下（鴨脚本訓）「海神(わたつみ)、〈略〉従容(オモフル)に語して曰さく」

[補注]「日本書紀」の訓読に関わる資料及び古辞書にのみ見える語。第三拍については、「おもむろ」（及びその中間形「おもむる」）との関連から、濁音とする考えが主流であるが、第三拍が濁音であることを直接に示す資料は、まだ報告されていない。

出典　精選版 日本国語大辞典