後輿(読み)アトゴシ

デジタル大辞泉 「後輿」の意味・読み・例文・類語

あと‐ごし【後×輿】

輿のながえ後方を担ぐこと。また、その人。後肩あとかた
兄弟男子先輿かれて」〈浄・油地獄

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「後輿」の意味・読み・例文・類語

うしろ‐ごし【後輿】

〘名〙 輿を後ろ向きにかつぐこと。
随筆・榊巷談苑(1704頃か)「惟康親王鎌倉より送り出して京にかへす時、網代の輿にのせて、幕府よりさかしまにぞ舁出しける。これもふたたびかへりこざれとの心なり。〈略〉今の女の人に適く時のうしろ輿もこの心なるべし」

あと‐ごし【後輿】

〘名〙 輿のあとのほうをかつぐこと。また、その人。⇔前輿(さきごし)
浄瑠璃女殺油地獄(1721)下「兄弟の男の子に先ごし・跡ごしかかれて」

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