彼杵川(読み)そのぎがわ

日本歴史地名大系 「彼杵川」の解説

彼杵川
そのぎがわ

大村湾に注ぐ二級河川。流路延長六・七八キロ、流域面積二五・三六平方キロ。水源は東彼杵町東部の中山なかやまを含む大野原おおのばる一帯で、虚空蔵こくうぞう山の南東麓から発する川内こうち川を樋口ひぐちで合流するほか、小河川を合せる。江戸時代には灌漑用水の供給河川として多くの取水路が開削されている。下流左岸の広瀬ひろせ井手が二五町七反余を灌漑したのをはじめ、右岸島田しまだ井手(寺田井手)が一五町五反余、これらの川上にあたる四郎丸しろまる井手が六町余、西坂本にしさかもと井手が七町余、坂本上井手が八町余、津無路つむろ井手が四町余など。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報