彫龍・雕龍・鵰龍(読み)ちょうりゅう

精選版 日本国語大辞典 「彫龍・雕龍・鵰龍」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐りゅう テウ‥【彫龍・雕龍・鵰龍】

〘名〙
① (「史記‐荀卿伝」に、斉の鄒奭(すうせき)が「龍を雕る奭」と呼ばれて文才をたたえられたとあるところから) 龍を彫刻するように、弁論文章をたくみに飾ること。ちょうりょう。
万葉(8C後)一七・三九七三・題詞「巧遣愁人之重患 能除恋者之積思 山柿歌泉比此如蔑 彫龍筆海粲然得看矣 方知僕之有一レ幸也」 〔江淹‐別賦〕
② 彫刻した龍。
正法眼蔵(1231‐53)坐禅箴「彫龍を愛するより、すすみて真龍を愛すべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報