当言(読み)あてこと

精選版 日本国語大辞典 「当言」の意味・読み・例文・類語

あて‐こと【当言】

〘名〙 (「あてごと」とも)
① だいたいこれくらいと、あて推量でいうこと。
※日蓮遺文‐題目彌陀名号勝劣事(1264)「設ひ大師先徳の釈の中より出たりとも、且は観心の釈歟、且はあて事歟、なんど心得べし」
② あてこすっていう言葉。いやみ。皮肉。また、そのような言葉を言うこと。
日葡辞書(1603‐04)「Atecotouo(アテコトヲ) ユウ」
浄瑠璃烏帽子折(1690頃)一「堪忍ならぬあてことし」
③ それとなく遠まわしに言う言葉。
※浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門松(1718)中「将棊にことよせ、金銀出してあつかひ、与次兵衛命助けよといふあてこと」

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普及版 字通 「当言」の読み・字形・画数・意味

【当言】とうげん

直言

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