当蔵村(読み)とーぬくらむら

日本歴史地名大系 「当蔵村」の解説

当蔵村
とーぬくらむら

[現在地名]那覇市首里当蔵町しゆりとうのくらちよう一―三丁目

首里三平等の中央部に位置し、村南部に首里城がある。南風ふえー之平等のうち。南風之平等は当村を中心に南東鳥小堀とうんじゆむい赤田あかた崎山さちやまの三ヵ村、北西大中うふちゆん桃原とーばるの二ヵ村がある。北端真嘉比まかび川が北西流する。首里古地図には東西の通りを軸にして七二の屋敷地、四区画の請地、三区画の余地がみえ、御城(首里城)のほかアダニがー御嶽仙江せんこう院・天王てんのう寺・あかずむい御嶽・国中城御嶽・伍徳ごとく院・松岳しようがく院・蓮小堀りんぐむい広徳こうとく寺・興禅こうぜん寺・円覚えんかく寺・クンダぐしく・そのひやん・弁財天べざいてん堂・御高所おたかじよ真壁まかべ御殿などが確認できる。田畠はない。間切集成図では歓会かんかい門・久慶きゆうけい門と思われる城門や城内の主要な建物が描かれた「御城」とともに、西向きに円覚寺、南向きに天王寺の建物を描く。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報