弦巻線(読み)つるまきせん(英語表記)helix; spiral

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「弦巻線」の意味・わかりやすい解説

弦巻線
つるまきせん
helix; spiral

ヘリックス,常螺線,渦巻線,螺線,スパイラルなどともいわれるが,弦巻線,ヘリックス,常螺線は特に空間曲線に用いられ,螺線,スパイラル,渦巻線などは平面曲線に用いられることが多い。ここでは螺旋階段などにみられる空間図形について述べる。点P が定直線 l のまわりを一定速度で回りながら,l の方向へ一定速度で進むとき,このP 点が描く軌跡を弦巻線という。 lz 軸にとり,これを直交座標で表わすと,弦巻線の方程式xa cos θ ,ya sin θ ,zbθ となる。ここに a は初めの位置を表わす x 座標,θ は回った角度,bz 軸を回る速度と z 軸の方向へ進む速度との比である。一般の弦巻線を一定の平面に正射影して得られる曲線は,平面のとり方によって円,正弦曲線,サイクロイド,トロコイドなどとなる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android