引落(読み)ひきおとす

精選版 日本国語大辞典 「引落」の意味・読み・例文・類語

ひき‐おと・す【引落】

〘他サ五(四)〙
① 人・物などを高いところから下へ引っぱって落としたり、倒したりする。または、堕落させる。引きおろす。
落窪(10C後)二「こよなき横がみより引おとしけるに、轅(ながえ)ばかり出でたりける」
貸金などを、その相手への支払いなどからさし引く。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 支払人と受取人の間で所定期日金融機関を定め、所定期日に支払人の口座預金から受取人口座へ自動振替または送金する。「公共料金を引き落とす」
相撲で、「引落し③」の技をかける。〔相撲講話(1919)〕

ひき‐おとし【引落】

〘名〙
① 引いて落とすこと。
膳部に添えて出す肴(さかな)菓子など。ひきもの。
浮世草子・渡世身持談義(1735)四「引落しの焼鳥蒲鉾」
③ 相撲のきまり手の一つ。相手の手をひっかけたり、つかんで前に引いたり、上から下にはたいたり、または、前まわしを引いたりして相手を土俵に這わす技。〔相撲講話(1919)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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