式部職(読み)シキブショク

デジタル大辞泉 「式部職」の意味・読み・例文・類語

しきぶ‐しょく【式部職】

宮内庁の一部局。皇室祭典儀式交際および雅楽などをつかさどる。しきぶしき。

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精選版 日本国語大辞典 「式部職」の意味・読み・例文・類語

しきぶ‐しょく【式部職】

〘名〙
① 明治一七年(一八八四)一〇月三日式部寮を廃して置いた宮内省の一部局。帝室の祭典、礼式を管掌し、神楽・雅楽のことを管理するもの。式部長官、式部次官、式部官、掌典長、雅楽長などの職員を置く。
※宮内省官制(明治四〇年)(1907)二九条「式部職に於ては典式及交際の事を掌る」
② 宮内庁の一部局。昭和二四年(一九四九)六月設置。儀式、交際、翻訳、雅楽のことを管掌するもの。式部官長、式部副長、式部官などの職員を置く。しきぶしき。

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世界大百科事典(旧版)内の式部職の言及

【宮内庁】より

… 宮内庁の前身は1869年設置以来の伝統をもつ宮内省であるが,1947年日本国憲法施行と同時に宮内府とされ,49年宮内庁とされた。その内部組織は,長官のほか次長1人,長官官房,侍従職,皇太后宮職,東宮職,式部職,書陵部,管理部となっている。侍従職には侍従長等が置かれ御璽・国璽の保管,側近事務等をつかさどり,皇太后宮職,東宮職にはそれぞれ皇太后宮大夫,東宮大夫等が置かれ,皇太后,皇太子に関する事務をつかさどり,式部職には式部官長等が置かれ儀式,交際,雅楽に関することをつかさどる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」