弁済・辨済(読み)べんさい

精選版 日本国語大辞典 「弁済・辨済」の意味・読み・例文・類語

べん‐さい【弁済・辨済】

〘名〙
債務返済すること。借金借物をかえすこと。また滞納した年貢などを納入すること。返済。
高野山文書‐貞応元年(1222)九月一三日・関東下知状案「守先例、追年無懈怠可弁済寺家御年貢之状」
② 分担して責任や義務を果たすこと。また、分担して領主に貢納すること。
※三代格‐四・承和元年(834)一一月一五日「更加件主典、辨済庶政
[補注]現代では、債権者の側からみていう場合は弁済、債務者の側からの場合は「履行」と区別されることがある。→履行

べん‐せい【弁済・辨済】

〘名〙 (「せい」は「済」の漢音) =べんさい(弁済)色葉字類抄(1177‐81)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android