広量・宏量(読み)こうりょう

精選版 日本国語大辞典 「広量・宏量」の意味・読み・例文・類語

こう‐りょう クヮウリャウ【広量・宏量】

〘名〙 (形動)
度量が広いこと。心が大きいこと。また、そのさま。⇔狭量
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二四「殊にモンテインは広量(クヮウリャウ)大度、且つ学術の長ずるを以て大に之を愛敬す」
今昔(1120頃か)二六「汝狐、只試(こころみ)よ。狐は変化有者なれば、必ず今日の内に行着ていへとて放てば、五位、広量の御使哉といへば」
③ (━する) =こうりょう(荒涼)
※今昔(1120頃か)二七「然れば女、然様に人離れたらむ所にて、不知ざらむ男の呼はむをば、広量して不行まじき也けり」
※清原国賢書写本荘子抄(1530)一「誇詡とは広量なことを云ぞ」

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