広瀬和紙(読み)ひろせわし

事典 日本の地域ブランド・名産品 「広瀬和紙」の解説

広瀬和紙[紙工芸・和紙]
ひろせわし

中国地方、島根県の地域ブランド。
安来市広瀬地区で製作されている。江戸時代初期、広瀬藩藩札を発行するため御紙屋を設けたのが始まり。江戸時代後期に農家副業として広まった。1897(明治30)年頃最盛期には、島根県内だけでなく北陸まで出荷された。原材料には楮・三椏・藁・雁皮を使用。流し漉きと留め漉きの技法で漉かれる。主に着色紙・藁半紙画仙紙がつくられている。島根県ふるさと伝統工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「広瀬和紙」の解説

広瀬和紙

島根県安来市広瀬町で生産される和紙原料コウゾミツマタなど。江戸時代に広瀬藩が藩札発行のため製造を始めたとされる。「祖父谷紙(おじだにがみ)」ともいう。

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