幸原村(読み)こうばらむら

日本歴史地名大系 「幸原村」の解説

幸原村
こうばらむら

[現在地名]三島市幸原町一―二丁目・末広町すえひろちよう

富士溶岩流の末端に近い台地上に位置し、南は三島町、西は駿河国駿東すんとう中土狩なかとがり(現長泉町)。北の徳倉とくら村とはもと一村だったという。同村との境を箱根はこね山西麓の山中を源流とする狩野かの川の支流大場だいば川が流れる。さかい川ともよばれ、上流地域では駿河と伊豆を分つ国境の河川だった。幸原は「国府原」とも記された(明暦四年「棟札銘」耳石神社蔵)。慶長九年(一六〇四)一〇月一八日の井出正次神領打渡手形(矢田部文書)に「幸原之村」とみえ一〇一石余が三嶋明神(三嶋大社)領であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android