年貢の納め時(読み)ネングノオサメドキ

デジタル大辞泉 「年貢の納め時」の意味・読み・例文・類語

年貢ねんぐおさどき

租税滞納を清算する時の意から》悪事をしつづけた者が、捕まって罪に服する時。転じて、物事をあきらめなくてはならない時。「独身生活を謳歌したが、そろそろ年貢の納め時だ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「年貢の納め時」の意味・読み・例文・類語

ねんぐ【年貢】 の 納(おさ)め時(どき)

(年貢の滞納を清算する時の意から)
① 悪事をし続けた者が、ついに捕えられて、罪に服さなければならない時をいう。
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉一六「今度は年貢(ネング)の納(ヲサ)め時(ドキ)と諦めて勤めて来て下(く)んねえ」
② 転じて、物事が最後に落ちつくべき時。見切りをつけるころ合い。納めどき。
※続女ひと(1956)〈室生犀星〉日なたぼっこの座「いよいよ年貢のをさめ時か、それともへた張ってしまふか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ことわざを知る辞典 「年貢の納め時」の解説

年貢の納め時

年貢の滞納を清算する時。転じて、悪事を重ねた者が、ついに捕らえられ、刑に服さなければならない時のたとえ。また、物事が最後に落ちつくべき時、見切りをつけたり覚悟を決めるころ合い。

[使用例] もう年貢の納め時だ。観念してもらおう。結局は、その方がお前のためにはいいんだ。家庭というものがどういうものかも判るだろう[井上靖*北の海|1975]

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報