平館城跡(読み)たいらだてじようあと

日本歴史地名大系 「平館城跡」の解説

平館城跡
たいらだてじようあと

[現在地名]西根町平館 本平

平館の南端にあるたて山にあり、周囲から独立した丘陵地で、北方あか川が流れる。「奥々風土記」に一戸信濃守政包居城とみえる。天正(一五七三―九二)の初め、三戸南部氏の岩手郡進出に伴い、一戸氏支流の平館氏が居館し、平館・田頭でんどう平笠ひらかさの各村を所領地としたという(参考諸家系図)。天正九年七月平館氏は九戸政実扇動に応じ、一戸城(現二戸郡一戸町)を襲い、兄の一戸兵部大輔政連を殺害したと伝え(奥南旧指録)、同一九年の九戸政実の乱では九戸党に属し、乱後領内追放となった。「管轄地誌」に「古館 平館ト云フ村ノ南字本平ニアリ、天正ノ頃南部氏ノ臣平館信濃居所、後之ヲ毀ツ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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