平宇村(読み)ひらうむら

日本歴史地名大系 「平宇村」の解説

平宇村
ひらうむら

[現在地名]袋井市山科やましな

周知すち郡に所属。宇刈うがり川中流域右岸にあり、南は鶴松つるまつ村。平尾とも書き、山の尾根平地に没する所をいったという(宇刈村誌)。建治元年(一二七五)五月の六条八幡宮造営注文(国立歴史民俗博物館蔵)に、六条八幡宮(当時は現京都市下京区)の造営料を負担した遠江国御家人として「平宇太郎跡」とみえ、四貫を納めている。応永七年(一四〇〇)一一月一八日の今川泰範寄進状(大宮司富士家文書)によれば、泰範は遠江国平宇郷・貫奈ぬきな(貫名)郷内の石野弥六兵衛入道跡地などを富士浅間宮(富士山本宮浅間大社)に再寄進している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android