平原瓦窯跡(読み)ひらばるかわらかまあと

日本歴史地名大系 「平原瓦窯跡」の解説

平原瓦窯跡
ひらばるかわらかまあと

[現在地名]宮原町早尾 平原

宮原町のほぼ中央部にある古代瓦窯跡。瓦が出土することから、従来寺院跡ではないかとみられていた。昭和五一年(一九七六)からの調査で三基の窯が検出された。焼成室の床面に階段と溝をもつ点は共通するが、窯の平面形は円形楕円形・羽子板形とそれぞれ異なる。窯の下方の平坦面から柱穴が検出され、簡単な構造の作業小屋があったことが推定された。窯から出土した文様瓦は軒丸瓦・軒平瓦各一種で、その構成は単純である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android