宮原町(読み)みやはらまち

日本歴史地名大系 「宮原町」の解説

宮原町
みやはらまち

面積:一〇・〇四平方キロ

八代郡の西北部に位置し、北は竜北りゆうほく町、東は東陽とうよう村、南は八代市、西はかがみ町に接する。東部は山林地帯で良材を出す。中部は宮原花崗岩の丘陵地帯、西部は八代平野の一部を占める。竜北町との境をなす川が西流して八代海に注ぐ。福岡と鹿児島を結ぶ国道三号が南北に町域中央を走り、県道人吉―宮原線と町の中心部で交差し、国鉄有佐ありさ駅を経て鏡町に至る県道鏡―宮原線と連絡し、郡北部の交通の要地である。九州自動車道が町の山手を貫通する。

火の国発祥の地といわれる氷川渓口の「火ノ村」は三宮さんぐう社勧請後、みやはる村と改め、現在宮原村という。

宮原町
みやはらまち

[現在地名]宮原町宮原町

宮原村のほぼ中央部を占め、熊本まで八里、八代城下まで三里の地。元禄国絵図に「宮原村之内宮原町」とあり、野津手永に属した。薩摩街道のかみの茶屋・しもの茶屋があり、川橋口に高札場、町中に五箇庄ごかのしよう道追分の榜示があった。「国誌」に「宮原町奉行宅地并手附町廻役二人在住 近年廃停之」とある。近郷農山村への物資製造・供給の在町で、天保九年(一八三八)の御巡見様御尋之節御答可申上哉之手鑑(「鏡町史」所収)に竈数七七・男女三二九、馬五とあり、「地子御免地」と記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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