帳簿棚卸(読み)ちょうぼたなおろし(英語表記)book inventory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「帳簿棚卸」の意味・わかりやすい解説

帳簿棚卸
ちょうぼたなおろし
book inventory

棚卸手続の一種で,商品有高帳などの帳簿棚卸資産受払い記録をしておき,帳簿記録から継続的に棚卸を行う方法。帳簿棚卸では期中の棚卸資産の変動がその都度明らかにされるため現在高を容易に知ることができ,その計数を用いて月次損益計算を行うこともできる。しかし帳簿棚卸の示す現在高は,現物が盗まれたり,日々の受渡しに誤りがあった場合などには実際の有高と一致しない場合も起りうる。したがって実際の有高は,期末月などに実地棚卸によって確認されなければならない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の帳簿棚卸の言及

【店卸(棚卸)】より

…今日では棚卸資産(原材料・半製品・仕掛品・部品などの作業資産,商品・製品などの販売資産,消耗品などの営業用資産を総称した語)のみならず,すべての資産および負債について棚卸が行われる。棚卸は,実際に現物を調査して行う実地棚卸と,帳簿上で行う帳簿棚卸とに分けられる。また実施時期により,期中棚卸と期末棚卸とに分けられる。…

※「帳簿棚卸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」